みかんに含まれるβ-クリプトキサンチンには発ガン予防や美肌効果があります

病気や老化の原因になる活性酸素を無毒化する、抗酸化物質「β-クリプトキサンチン」という成分をご存じですか?
強い抗酸化力があり、発がんを抑制する働きや糖尿病の予防、美容面ではヒアルロン酸の合成を活発にして美肌効果があります。
タップできる【目次】
1.β-クリプトキサンチンについて
β-クリプトキサンチンは、みかんなどの柑橘系やトウモロコシに含まれる黄色の色素でカロテノイドの一種です。
カロテノイドは大きく分けてカロテン類とキサントフィル類があり、β-クリプトキサンチンはキサントフィル類に属します。
体内での蓄積期間が長く、体の細部まで成分が届けられます。
活性酸素で細胞が傷ついて発がんを抑制する働きや、血糖値を安定させて糖尿病を予防する働きをします。
その他には、風邪・高血圧・動脈硬化・リウマチ・肥満を予防する働きや、骨の状態を維持・改善して骨粗しょう症の予防や改善効果、美容面では、ヒアルロン酸の合成を活発にさせ美肌効果があります。
カロテノイドは体内でつくり出すことはできないので、毎日食事から摂ることが大切です。
β-クリプトキサンチンは、特に温州みかんに多く含まれています。
温州みかんを食べる日本人は、β-クリプトキサンチンの血中濃度が高い人が多いそうです。
しかし飲酒や喫煙などで体内に活性酸素が発生することで、β-クリプトキサンチンが減少するという報告がありますので、お酒は控えめにして禁煙しましょう。
2.β-クリプトキサンチンの主な働き

- 強力な抗酸化作用
- 活性酸素を無害化
- 体内での蓄積期間が長く有効成分が細部まで届けられる
- 骨粗しょう症の予防
- 動脈硬化を予防
- リウマチの発症を抑制
- 血糖値を安定させる
- 糖尿病の予防
- 細胞が発がんするのを抑制
- ストレスの軽減
- 免疫力アップ
- 美肌作用
- 風邪の予防
3.β-クリプトキサンチンを多く含む食品
【野菜類】
| 野菜類(β-クリプトキサンチン含有率順に上から表示) | β-クリプトキサンチン含有率(成分量100gあたりmg) |
| とうがらし/果実/乾 | 7400mg |
| とうがらし/果実/生 | 2200mg |
| トマピー/果実/生 | 500mg |
| オレンジピーマン/果実/油いため | 320mg |
| オレンジピーマン/果実/生 | 290mg |
| 赤ピーマン/果実/油いため | 240mg |
| 赤ピーマン/果実/生 | 230mg |
【果実類】

| 果実類(β-クリプトキサンチン含有率順に上から表示) | β-クリプトキサンチン含有率(成分量100gあたりmg) |
| くこ/実/乾 | 4400mg |
| かき/干しがき | 2100mg |
| うんしゅうみかん/砂じょう/早生/生 | 2000mg |
| うんしゅうみかん/じょうのう/早生/生 | 1900mg |
| うんしゅうみかん/砂じょう/普通/生 | 1800mg |
| うんしゅうみかん/じょうのう/普通/生 | 1700mg |
| せとか/砂じょう/生 | 1400mg |
| セミノール/砂じょう/生 | 1300mg |
| うんしゅうみかん/果実飲料/濃縮還元ジュース | 1100mg |
| はるみ/砂じょう/生 | 1100mg |
| ぽんかん/砂じょう/生 | 1100mg |
| パパイア/完熟/生 | 820mg |
| うんしゅうみかん/果実飲料/ストレートジュース | 740mg |
| きよみ/砂じょう/生 | 690mg |
| うんしゅうみかん/缶詰/果肉 | 640mg |
| しらぬひ/砂じょう/生 | 630mg |
| びわ/生 | 600mg |
| かき/甘がき/生 | 500mg |
【香辛料類】
| 香辛料類(β-クリプトキサンチン含有率順に上から表示) | β-クリプトキサンチン含有率(成分量100gあたりmg |
| チリパウダー | 3100mg |
| とうがらし/粉 | 2600mg |
| パプリカ/粉 | 2100mg |
【藻類】
| 藻類(β-クリプトキサンチン含有率順に上から表示) | β-クリプトキサンチン含有率(成分量100gあたりmg |
| あまのり/ほしのり | 1900mg |
| いわのり/素干し | 1900mg |
| あまのり/味付けのり | 1200mg |
| あまのり/焼きのり | 980mg |
日本食品標準成分表2020年版(八訂)のデータを参考に作成
https://fooddb.mext.go.jp/search.html
4.まとめ

それでは、β-クリプトキサンチンについてのまとめです。
- 強力な抗酸化作用がある
- 活性酸素を無害化する
- 体内での蓄積期間が長く有効成分が細部まで届けられる
- 骨の状態を維持し改善して骨粗しょう症を予防する
- 活性酸素で細胞の損傷を防いで発がんするのを抑制する働き
- 血糖値を安定させる
- 糖尿病や肥満を予防する
- 動脈硬化の予防
- 高血圧防止
- リウマチの発症を抑制
- ストレスの軽減
- 免疫力アップ
- 美肌作用
- 風邪の予防
- 温州みかん・柑橘類・柿・びわ・パパイヤなどに多く含まれる
以上、β-クリプトキサンチンについてご紹介いたしました。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

