締め付けられるような痛みの緊張型頭痛、その原因や症状について
頭が重く、締め付けられるように痛む不快な症状はありませんか?
緊張型頭痛は、男女ともにみられますが女性に多い傾向です。
原因には、肩や首のコリや目の疲れ、ストレスなど様々な要因があります。
改善方法などご紹介いたします。
タップできる【目次】
1.頭痛の種類
頭痛には一次性頭痛と二次性頭痛があります。
一次性頭痛(慢性頭痛のこと)
- 片頭痛
- 緊張型頭痛
- 群発頭痛
二次性頭痛(病気が原因で起こる頭痛)
- クモ膜下出血
- 慢性硬膜下血腫
- 副鼻腔炎(蓄膿症)
- 脳腫瘍など
いつもと違う頭痛や、ひどい痛みや発熱をともなうものは、すぐに医療機関を受診しましょう。
2.緊張型頭痛について
緊張型頭痛は明確には解明されていませんが、身体的・精神的ストレスによって引き起こされると考えられています。
ストレスや、首・肩の血行不良による筋肉のコリがあることで、頭痛が引き起こされます。
男女ともにみられますが、女性に多い傾向です。
頭の両側、後頭部や首筋などに圧迫感やしめつけ感があり、重く鈍い痛みが特徴です。
にぶい痛みが特徴で、我慢できないほどではありません。
緊張型頭痛は、片頭痛のように吐き気や嘔吐するようなことはなく、日常的な動作で頭痛は悪化しないので生活に支障をきたすことはありません。
しかし、症状から片頭痛との区別が難しい場合、どちらも合併している可能性があります。
頭痛の起こる頻度によって、反復性緊張型頭痛と慢性緊張型頭痛に分類されます。
<反復性緊張型頭痛>
- 痛みの強さは軽度から中等度であることが多い
<慢性緊張型頭痛>
- 頭痛の回数が多いほど、痛みが強くなる傾向
- 1日の中で痛みの強さが変動することがある
頭痛の頻度が多く悪化する傾向で、二次性頭痛(クモ膜下出血・慢性硬膜下血腫・副鼻腔炎(蓄膿症)・脳腫瘍など)が疑われる場合には、採血やCT・MRI・レントゲンなどの検査が必要になります。
3.発生頻度と継続期間
<反復性緊張型頭痛>
- 頭痛の頻度は月に15日未満
- 数十分から数日間持続
<慢性緊張型頭痛>
- 頭痛の頻度は月に15日以上と頻繁に頭痛が起こる
- 持続的に毎日痛みが続くことがある
4.緊張型頭痛の主な症状
- 痛みは頭の両側で感じることが多く、圧迫感やしめつけ感がある
- 頭が重い感じがする
- 鈍い痛みが特徴
- 首や肩に強いコリがある
- 眼精疲労がある
5.緊張型頭痛の主な原因
緊張型頭痛の主な原因としては、身体的・精神的なストレスが関係していると考えられています。
身体的・精神的ストレスによって筋肉が緊張して血管が収縮することで血行は悪化、血管の中の老廃物が神経を刺激して痛みを引き起こします。
また、頭痛薬など薬を乱用することによる、薬物乱用頭痛なども原因になります。
<精神的ストレス>
- ストレスによって頭や首を囲む筋肉が緊張し血管が収縮して血流が悪くなる
- 仕事や家事、育児などのストレス
- うつ病
- 不安など
<身体的ストレス>
- 睡眠不足
- 眼精疲労
- 顎関節症
- 不自然な姿勢
- 長時間の同一姿勢
- 長時間のドライブやデスクワーク
- 高さの合わない枕
- PCやスマートフォンの使用
- 首筋の筋肉が弱い
6.緊張型頭痛の改善策
緊張型頭痛を改善するには、ストレスをため込まない事と、姿勢や生活習慣の見直しをしましょう。
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- 頭痛薬の乱用に注意する
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- 睡眠時間を確保する
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- リラックスしてストレスを解消する
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- 姿勢を正す
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- 長時間首や肩に負担がかかる不自然な姿勢を取らない
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- スマートフォンやパソコンの使い過ぎに注意
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- 高さの合わない枕をやめて自分に合う枕を使用する
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- 軽い運動やストレッチをする
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- 軽いマッサージなどで筋肉をほぐして血流改善
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- 毎日入浴して血行を促進させる(片頭痛の症状が出ている時は急激な温度変化で悪化するので湯船につかることは避ける)
以上、緊張型頭痛についてご紹介いたしました。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。