脳出血の原因は高血圧が最も多く様々な後遺症が残る疾患です

脳出血は、脳の中の血管が破れて血液が漏れ出して血の塊(血腫)を作り、脳細胞を損傷させる疾患です。
出血した血管の場所や出血量、血腫のできた部位や大きさによって様々な障害を引き起こし、命を落とす危険性のある疾患です。
タップできる【目次】
1.脳出血について
脳の血管に障害を起こす病気の総称を脳卒中といいます。
脳卒中は、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血に分けられます。
脳の細かい血管が破れて出血を起こしている状態が脳出血で、脳血管疾患の3割を占めています。
脳出血の約8割は高血圧が原因です。
長年の高血圧による血管への負担によって、血管が破れたり動脈硬化が進行して血管を塞いで、血流の圧力で血管が破れることで脳出血を起こします。
脳梗塞の症状とは?原因と予防方法についての記事はこちらから↓
2.脳出血の主な症状

出血した部位によって以下の症状が現れ、後遺症が残る可能性があります。
- 頭痛
- 吐き毛・嘔吐
- めまい
- 片方の手足のしびれや麻痺
- ろれつが回らない
- 歩きずらい
- しびれ
- てんかん
- 眼球運動の異常
- 意識障害
- 運動障害
- 失語症
- 呼吸障害など
3.脳出血の主な原因

- 高血圧
- 動脈硬化
- アミロイド血管症(高齢者に多く血管壁にたんぱく質が沈着してダメージを与える)
- 脳動静脈奇形 *1
- 海綿状血管奇形
- 脳動脈瘤
- 外傷性
- 脳腫瘍
- もやもや病
- 抗凝固薬などの服用(血液をサラサラにする薬)
- 大量の飲酒による血圧の上昇
- 喫煙による血管へのダメージ
- 肥満
- 糖尿病など
*1 脳動静脈奇形とは、通常血管は動脈から毛細血管を介して静脈に血液が流れていますが、動脈と静脈が異常な血管の塊で直接つながってしまう先天性の疾患で、異常な血管の塊をナイダスと呼びます。
ナイダスの血管壁は脆く、血液が動脈から高い圧力のまま静脈へ流れ込むことで損傷し破れて出血します。
4.脳出血を起こす部位

被殻出血
脳出血の約40~50%を占めています。
- 少量の出血では症状が現れない場合もある
- 頭痛
- 突然の意識障害
- 片麻痺
- しびれ
- 感覚障害
- 失語症など
視床出血
脳出血の30%を占めています。
- 頭痛
- 感覚障害
- しびれ
- 片麻痺
- 半身の痛み
- 意識障害
- 失語症
- 眼球偏位(目の位置が正面以外を向いてしまう状態)
皮質下出血
脳出血の約10~20%を占めています。
- 突然の激しい頭痛
- 痙攣
- 片麻痺
- しびれ
- ろれつが回らない
- てんかん
- 知覚障害
- 失語症
- 片眼または両眼の視野の左半分や右半分が欠損する半盲など
脳幹(橋)出血
脳出血の約10%を占めています。
- 激しい頭痛
- 吐き気や嘔吐
- めまい
- 呼吸障害
- 突然の昏睡状態
- 意識喪失
- 運動障害
- 感覚障害
- 四肢麻痺
- 嚥下障害
- 眼球運動の異常
- 瞳孔の異常
- 瞳孔が縮小する
- 大きないびきのような呼吸
- 物が二重に見える
- 重症に至ることが多い
- 緊急性が最も高い
小脳出血
脳出血の約10%を占めています。
- 後頭部の突然の激しい頭痛
- 回転性のめまい・ふらつき
- 反復する嘔吐
- 歩行障害
- 意識障害
- 呼吸障害
- 起立の障害
- 血腫が大きい場合、脳幹が圧迫されて声明に危険がおよぶことがある
5.脳出血の治療

脳出血の治療は、出血を起こした血管や血腫のできた部位、出血量などによって処置方法が変わります。
内科的治療
出血量が少なく軽度の場合は、血液は時間の経過とともに自然に吸収されてなくなるので、薬物療法により血圧を下げたり、脳の腫れを軽減させる処置をします。
外科的治療
出血量が多く脳を圧迫していて、命にかかわる場合は手術で血腫を取り除く処置がなされます。
開頭して血腫を取り除く方法や、内視鏡で血腫を取り除く方法などがあります。
リハビリテーション
損傷した脳の機能低下による麻痺や後遺症を、できるだけ回復させる為リハビリテーションが行われます
6.脳卒中の予防方法

- 高血圧の場合は適切な治療を受け血圧を管理する
- 糖尿病ば高血糖になり血管を損傷させるので治療する
- 脂質異常症などの疾患は動脈硬化の原因になるので改善する
- 良質な睡眠をとる
- ストレスをためない
- 食生活を見直し
- 禁煙する
- アルコールの摂取量を控える
- ゆっくりめのジョギングや早歩きなど、少し息が上がる程度の有酸素運動
- スクワットなどの筋力トレーニング
- 肥満は減量する
食生活で大切なこと
- 塩分の摂りすぎに注意
- 飽和脂肪酸を含む食品の過剰摂取をしない
- 動物性脂肪(バター、ラード、肉の脂身)やトランス脂肪酸(マーガリン、ショートニングなど)控える
- 肉料理よりも、なるべく青魚料理や大豆製品を使った料理を選ぶ
- 野菜やきのこ類、海藻類など水溶性食物繊維含む食材を積極的に摂る
- 納豆や豆腐など大豆製品を積極的に摂る
- 抗酸化物質(ビタミンA・C・E、ポリフェノールなど)を含む食材を摂って活性酸素を消滅させる
- 糖分を多く含む菓子類やジュースなどの清涼飲料は控える
- 炭水化物の摂りすぎや、果物の果糖は中性脂肪を増加させるので、食べ過ぎに注意
- 青魚、アマニ油やえごま油(酸化しないように保存する)など、不飽和脂肪酸のオメガ3系脂肪酸を積極的に摂る
- 調理には酸化しにくいオリーブオイルがおすすめ
- オメガ6系脂肪酸のリノール酸の摂りすぎに注意
(リノール酸→大豆油、ごま油、綿実油、コーン油、サラダ油、グレープシードオイルなど) - 洋食より和食がヘルシー
- 食べ過ぎに注意しカロリーを控える
脳出血を予防するには、日常的に血圧の管理をして高血圧の場合は医師の指導を受けて治療しましょう。
血管にダメージを与えないように動脈硬化や糖尿病にならないように注意して、生活習慣の改善、食生活の改善、適度な運動が大切です。
おすすめな野菜に、水溶性食物繊維が豊富な菊芋があります。
菊芋にはイヌリンが豊富に含まれていて、血糖の上昇を緩やかにしたり、善玉菌の働きをサポートします。
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以上、脳出血についてご紹介いたしました。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
