グリシンは睡眠の質を高めて不眠を改善する作用や精神をリラックスさせる効果

グリシンは、睡眠の質を向上させて不眠を改善します。

精神を安定させて、うつを改善する働きや、抗酸化作用で活性酸素を無害化します。

美容面では、肌の弾力・ハリを保つ役割があります。

それでは、グリシンについてご紹介します。

 

1.グリシンとは

身体を作るタンパク質を構成するアミノ酸の1つで、体内で合成できる非必須アミノ酸の一種です。

グリシンは、脊椎や脳幹に多く存在していて、抑制系の神経伝達物質として機能しています。

グリシンは、グルタミン酸、システインと結合してグルタチオンの原料となります。

肝臓の解毒作用や脂肪の消化吸収を助けます。

食品では、魚介類やゼラチン、大豆などに多く含まれています。

 

2.グリシンで良い睡眠に

グリシンは、血管を拡張させて表面の体温上昇を促すことで、深部の体温を下げて眠りに入りやすくさせる作用があります。

グリシンを摂取するとノンレム睡眠の時間が増えて、眠りの質が向上します。

不眠を改善する作用があります。

 

3.うつを予防

グリシンは、GAVA(ギャバ)同様の抑制性の神経伝達物質で、精神をリラックスさせる作用があります。

 

脳内のセロトニンが不足するとことで、うつ症状を引き起こします。

グリシンには幸せホルモンとも呼ばれる神経伝達物質のセロトニンを増やす作用があり、うつを予防します。

 

4.抗酸化作用

グリシンには抗酸化作用があり、老化や病気の原因となる活性酸素を無害化する働きがあります。

抗酸化作用によって、血中のコレステロール濃度を下げる働きがあります。

 

5.肌の状態を整える

グリシンはコラーゲンを構成するアミノ酸で、コラーゲンの約3分の1を占め、肌のハリと弾力を保つ役割があります。

コラーゲンとは、人間の皮膚や軟骨を構成するタンパク質で、肌のハリと弾力を保つと考えられています。

 

肌荒れや湿疹、皮膚炎、口内炎を改善する働きがあります。

6.グリシン不足で起こること

  • 肌荒れ
  • 老化
  • コレステロール値の上昇
  • 睡眠の質が低下する
  • うつの症状など

 

 

7.グリシンの効果的な取り方

就寝の30分~1時間前の摂取が効果的です。

摂取量は1日あたり3gがベストです。

 

グリシン3gを食材で表すと

  • ゼラチン10g
  • 牛乳200cc
  • きな粉10g

 

8.グリシンを多く含む食品

天然のグリシンは、肉類・豆類・チーズに多く含まれる栄養素で、甘未と旨味があります。

 

グリシン : 含有量Top 30

 
順位 食品名 成分量
100gあたりmg
1 肉類/<畜肉類>/ぶた/[その他]/ゼラチン 24000
2 魚介類/<貝類>/ほたてがい/貝柱/煮干し 7300
3 魚介類/<いか・たこ類>/(いか類)/加工品/するめ 4900
4 魚介類/<魚類>/とびうお/焼き干し 4400
5 魚介類/<えび・かに類>/(えび類)/加工品/干しえび 4300
6 魚介類/<魚類>/(たら類)/まだら/干しだら 4000
6 魚介類/<魚類>/(さけ・ます類)/しろさけ/サケ節/削り節 4000
8 魚介類/<魚類>/とびうお/煮干し 3900
9 魚介類/<魚類>/(さば類)/ごまさば/さば節 3800
10 魚介類/<貝類>/あわび/干し 3700
11 豆類/だいず/[その他]/大豆たんぱく/分離大豆たんぱく/塩分調整タイプ 3600
11 豆類/だいず/[その他]/大豆たんぱく/分離大豆たんぱく/塩分無調整タイプ 3600
13 肉類/<畜肉類>/ぶた/[副生物]/軟骨/ゆで 3500
13 魚介類/<魚類>/(いわし類)/たたみいわし 3500
13 魚介類/<魚類>/(かつお類)/加工品/削り節 3500
16 魚介類/<魚類>/(かつお類)/加工品/かつお節 3400
16 魚介類/<えび・かに類>/(えび類)/くるまえび/養殖/ゆで 3400
18 魚介類/<魚類>/(かつお類)/加工品/裸節 3200
18 卵類/鶏卵/卵白/乾燥卵白 3200
20 魚介類/<魚類>/にしん/かずのこ/乾 3100
20 魚介類/<魚類>/(いわし類)/かたくちいわし/田作り 3100
22 魚介類/<魚類>/うまづらはぎ/味付け開き干し 3000
22 魚介類/<魚類>/(いわし類)/かたくちいわし/煮干し 3000
24 魚介類/<えび・かに類>/(えび類)/さくらえび/素干し 2900
24 魚介類/<えび・かに類>/(えび類)/くるまえび/養殖/焼き 2900
26 肉類/<畜肉類>/うし/[加工品]/ビーフジャーキー 2800
27 豆類/だいず/[その他]/大豆たんぱく/濃縮大豆たんぱく 2700
27 豆類/だいず/[その他]/大豆たんぱく/繊維状大豆たんぱく 2700
27 穀類/こむぎ/[その他]/小麦たんぱく/粉末状 2700
30 魚介類/<えび・かに類>/(えび類)/くるまえび/養殖/生 2600
30 魚介類/<貝類>/ほたてがい/貝柱/焼き 2600
30 魚介類/<えび・かに類>/(えび類)/さくらえび/煮干し 2600

日本食品成分表2020年版(八訂)食品成分ランキング引用

https://fooddb.mext.go.jp/search.html

 

9.まとめ

【グリシンの主な働き】

  • 抗酸化作用で活性酸素を無害化
  • コレステロール値を下げる働き
  • セロトニンを増やしてうつを予防する働き
  • 睡眠の質を高めて不眠を改善する
  • コラーゲンを構成し肌にハリや弾力を維持する

 

以上、グリシンについてご紹介いたしました。

最後までお読みいただき誠にありがとうございます。

 

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