グルタチオンには抗酸化作用と解毒作用がありメラニンの生成を抑えてシミを予防する
グルタチオンは体内の細胞に存在していて、強力な抗酸化作用と解毒作用があり、さまざまな病気や老化の予防に効果があります。
加齢にともない減少しますので、グルタチオンを含む食品を摂取しましょう。
それでは、主な働きと食品についてご紹介いたします。
タップできる【目次】
1.グルタチオン
グルタチオンは、3つのアミノ酸(グルタミン酸、システイン、グリシン)から成るトリペプチドです。
体内の細胞に存在していて、強力な抗酸化作用と解毒作用があります。
重金属の解毒や、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドという原因物質を無毒化してくれます。
美肌作用があり、紫外線による活性酸素の発生を抑え、メラニンの過剰生成を抑えてシミを防ぎます。
素晴らしい働きをするグルタチオンですが、20代をピークに加齢にともない減少してしまいます。
グルタチオンは、活性酸素を無害化した後に酸化しますが、ビタミンCが元の状態に戻す働きをします。
グルタチオンとビタミンCを含む食材を積極的に摂取しましょう。
2.グルタチオンの主な働き
- 活性酸素を消去
- 強力な抗酸化作用
- 解毒作用
- 二日酔いの原因のアセトアルデヒドを無毒化する
- 肝機能を高める
- 血糖値の改善・糖尿病予防
- 抗アレルギー作用
- 美肌・美白
- 老化防止
- 白内障の予防など
3.グルタチオンを多く含む食品
- アボガド
- トマト
- ブロッコリー
- カリフラワー
- パセリ
- ホウレンソウ
- ニンジン
- 玉ねぎ
- ビーツ
- アスパラ
- キャベツ
- そら豆
- さやえんどう
- かぼちゃ
- キウイフルーツ
- 肉類
- レバー
- 小麦胚芽
- 酵母
- マダラ
- 牡蠣
- 赤貝など
4.アミノ酸とは
アミノ酸は体内で合成できる「非必須アミノ酸」と、体内では合成されず食事などから摂取しなければならない「必須アミノ酸」の2種類があります。
非必須アミノ酸 11種類(体内で合成できる)
- アスパラギン
- アスパラギン酸
- アラニン
- アルギニン
- グルタミン
- グルタミン酸
- グリシン
- システイン
- セリン
- プロリン
- チロシン
必須アミノ酸 9種類(体内で合成できない)
- イソロイシン
- スレオニン
- トリプトファン
- バリン
- ヒスチジン
- フェニルアラニン
- メチオニン
- リシン
- ロイシン
5.グルタチオンの原料
グルタチオンの原料になる物質は、体内で合成することができる非必須アミノ酸の、グルタミン酸、システイン、グリシンです。
- グルタミン酸
- システイン
- グリシン
1.グルタミン酸
グルタミン酸は体内で合成できる非必須アミノ酸で、タンパク質を構成する20種類のアミノ酸のうちの1つです。
昆布や野菜などに含まれる、旨味成分です。
2.システイン
システインは、非必須アミノ酸で体内で合成できる成分で、メチオニンから合成されるアミノ酸です。
メチオニンからシスタチオニンに変換され、その後システインとなります。
抗酸化作用や解毒作用があり、二日酔いの原因物質のアセトアルデヒドという毒素(肝臓でアルコールを分解する過程で生成される)を解毒する働きをします。
システインは、天然ではL-システインという形で食品中に存在しています。
オーツ麦や小麦胚芽などに含まれています。
3.グリシン
タンパク質を構成するアミノ酸の1つで、体内で合成できる非必須アミノ酸の一種です。
抗酸化作用があり、コレステロール値を下げる働きがあります。
鬱を予防する働きや、睡眠の質を高めて不眠を改善します。
コラーゲンの約3分の1を占めていて、肌のハリと弾力を保つ役割があります。
肉類・豆類・チーズに多く含まれる栄養素で、甘未と旨味があります。
6.まとめ
それでは、グルタチオンについてまとめます。
- 体内の細胞に存在していて、強力な抗酸化作用で活性酸素を無害化する
- 活性酸素を無害化した後にグルタチオンは酸化する
- 酸化状態のグルタチオンをビタミンCが元の状態に戻す
- 積極的にビタミンCを摂取する
- 解毒作用がある
- 重金属の解毒をする
- 二日酔いの原因のアセトアルデヒドを無毒化する
- 肝機能を高める
- 血糖値の改善・糖尿病予防
- 抗アレルギー作用
- 老化防止
- 美肌・美白作用
- 白内障などの眼病予防効果
- 紫外線による活性酸素の発生を抑える
- メラニンの過剰生成を抑えてシミを予防する
以上、グルタチオンについてご紹介いたしました。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。