アスタキサンチンには眼精疲労や光老化による肌ダメージを予防する働きがある
アスタキサンチンは強力な抗酸化作用で活性酸素の一重項酸素を消去して、光老化による肌ダメージや、眼精疲労を予防する働きがあります。
光老化は、紫外線によって肌の真皮層にあるコラーゲンやエラスチンがダメージを受けて弾力が失われることでシワの原因になります。
タップできる【目次】
1.アスタキサンチンとは
アスタキサンチンはカロテノイドの一種で、エビやカニの身や殻・紅鮭やイクラ・真鯛などの赤い色素です。
アスタキサンチンには強力な抗酸化作用があり、その抗酸化力はコエンザイムQ10の約800倍、ビタミンEのの約550~1000倍、ビタミンCの6000倍といわれています。
抗酸化作用によって活性酸素を除去し、さまざまな病気の予防や美肌効果があります。
2.アスタキサンチンは眼精疲労予防や脳にも良い影響がある
アスタキサンチンは、栄養が届きにくいとされる体内の細部や脳などに入り込める数少ない成分で、脳にも良い影響を与えます。
筑波大学の2015年12月22日の発表では、アスタキサンチンを長期間摂取すると、記憶を司る海馬の神経新生が促進され、学習・記憶能力が向上することが明らかになったと発表しています。
目の網膜にも入り込んで、抗酸化力を発揮して眼精疲労などを予防する働きがあります。
3.アスタキサンチンの主な働き
- 強力な抗酸化作用
- 活性酸素の一重項酸素を消去
- 紫外線での光老化によるシミやしわの予防
- 眼精疲労の予防
- 動脈硬化の予防
- 血流改善
- 学習力・記憶力の向上
- 免疫力を高める
- メタボリックシンドロームの予防
- 疲労回復
4.サケの例
サケはもともと白身ですが、オキアミなどのプランクトンを食べることで筋肉にアスタキサンチンを蓄えて赤くなります。
サケの一生は、川で生まれ海に移動して回遊した後に、産卵のために再度生まれ故郷の川に戻ってきます。
逆流の川を上らなくてはならない厳しい環境の中で、ストレスや紫外線によって体内に活性酸素が発生します。
サケは身体に蓄えたアスタキサンチンの抗酸化作用によって疲労を回復させ、最後の力を振り絞り産卵して、その生涯を終えるのです。
アスタキサンチンは卵にも受け継がれて、紫外線を浴びて発生した活性酸素から卵を守ります。
5.マトコッカス藻
アスタキサンチンのサプリメントや化粧品に使用されている注目の植物、ヘマトコッカス藻は自らアスタキサンチンをつくり出せます。
単細胞微細藻類です。
紫外線や乾燥などの厳しい環境によってストレスを感じると、身を守るために赤い色のアスタキサンチンを合成して蓄え、緑色の身体から赤色に変化します。
6.アスタキサンチンを多く含む食品
- 桜エビ
- オキアミ
- エビやカニの身や殻
- 紅鮭
- イクラ
- 真鯛
- 金目鯛など
7.アスタキサンチンの摂取量
推奨摂取量は1日6mg~12mgと言われています。
紅鮭では切り身2切れ位です。
8.まとめ
それではアスタキサンチンについて以下にまとめます。
- アスタキサンチンはカロテノイドの一種で強力な抗酸化作用がある
- 活性酸素を除去
- 体内の細部、脳などに入り込み学習記憶能力の向上効果
- 網膜にも入り込み眼精疲労を予防
- 紫外線での光老化によるシミやシワの予防
- 動脈硬化の予防
- 血流改善
- 免疫力を高める
- メタボリックシンドロームの予防
- 疲労回復効果
- アスタキサンチンを多く含む食材
⇒桜エビ・オキアミ・エビやカニの身や殻・紅鮭・イクラ・真鯛・金目鯛など
以上、アスタキサンチンについてご紹介いたしました。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。