ターンオーバーを正常化させシミなどの色素沈着を防ぐシステインについて
システインは、シミやそばかすの原因となるメラニンの生成を抑制して、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を正常に機能させシミを排出させる働きがあります。
抗酸化作用や肝臓の解毒作用があり、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドという毒素を解毒します。
色素沈着や解毒には、システインの多い食物を摂取することがおすすめです。
タップできる【目次】
1.システインとは
システインは、身体を作るタンパク質を構成するアミノ酸の一種で、体内で合成できる非必須アミノ酸です。
体内で合成することができない必須アミノ酸のメチオニンからシスタチオニンに変換され、その後システインとなります。
爪や髪、皮膚などに多く含まれている成分ですが、年齢を重ねるにつれて体内で作られる量は減ってしまします。
システインは、天然ではL-システインという形で食品中に存在しています。
2.システインの作用
システインは身体をさびさせる活性酸素を除去する抗酸化作用があります。
身体の代謝を上げてエネルギーが作られるのを助け、疲労を回復させる働きがあります。
肝臓の働きを助け、二日酔いの原因物質のアセトアルデヒドという毒素(肝臓でアルコールを分解する過程で生成)を解毒する働きをします。
皮膚に色素沈着を起こすメラニンの生成を抑制し排出を促して、シミやそばかす、日焼けを予防します。
3.システインの主な働き
- ターンオーバーを正常化
- 肌荒れの改善
- 髪や爪の健康をサポートする
- シミやそばかすの原因になるメラニン色素の生成を抑制・還元作用
- 日焼けによる色素沈着を予防
- 老化予防など
- 抗酸化作用
- 代謝を促進させる
- 疲労回復作用
- 肝臓の解毒作用
- 二日酔いの改善
4.ターンオーバーとは
お肌の表皮でおこる新陳代謝のことです。
肌(皮膚)は、表皮、真皮、皮下組織からできています。
表皮の一番奥にある基底層で細胞分裂して、新しい細胞が表面に押し上げられ垢となって、剥がれ落ちるまでの約4週間程のサイクルのことです。
シミができる過程は、紫外線を浴びたり肌への様々な刺激によって、チロシナーゼという酵素が活性化してメラニンが生成されます。
ターンオーバーが乱れることで、肌からメラニンが排出されず溜まることで黒く見えてシミとなります。
ビタミンCで美白効果アップ
システインをビタミンCと一緒に摂取することで、美白効果が高くなります。
ビタミンCは、チロシナーゼという酵素を阻害して、メラニンの生成を防ぎます。
また、黒色メラニン色素の還元作用があり、すでにできてしまったシミの色を薄くする働きがあります。
5.L-システインが含まれる食品
- オーツ麦
- 小麦胚芽
- 芽キャベツ
- ブロッコリー
- 玉ねぎ
- にんにく
- 赤唐辛子など
システインの原料となるメチオニンは必須アミノ酸で体内で合成されないので、食事から摂取することが必要な成分です。
メチオニンを多く含む食品
- 卵
- 削り節
- 煮干し
- 数の子
- するめ
- 干しだら
- 小麦たんぱく
- ブラジルナッツ
- 牛乳
- ビーフジャーキー
- しらす
- 大豆
- 鶏肉
- 豚肉
- 牛肉
- 鮭
- アジ
- マグロ
- チーズなど
6.L-システインの副作用
食品から摂取できる量はわずかですが、医薬品やサプリメントで過剰摂取すると、軽度の腹痛や下痢、吐き気、口の渇きなどの副作用が発生することがあります。
過剰摂取すると、血糖値を安定させるインスリンの分泌を阻害して、糖尿病を悪化させる恐れがあります。
定められた容量を守りましょう。
以上、システインについてご紹介いたしました。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。